新しくスタートしたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』は幕末が舞台。吉田松陰を伊勢谷友介が演じるほか、注目のイケメン俳優が幕末の志士を演じる。現在そんな幕末の時代に心惹かれる女性が増えているという。
小学生で幕末志士にハマった歴女・本誌記者Sと時代劇研究家のペリー荻野さんが、土方歳三、沖田総司ら幕末志士の名シーンをひも解きながら幕末愛について語り合った。
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S記者:私は小学6年生で司馬遼太郎の『新選組血風録』を読んで以来の沖田総司ファン。剣が強いのに、労咳(ろうがい)で早世するという強さと儚さのギャップにときめくんです…。
ペリー荻野:新選組は鉄板ですね。入隊したら死と隣り合わせの隊務が待っていて、粛清も過酷で辞められない。今でいうブラック企業ですよ(笑い)。傾いた幕府を必死で守る“滅びの美学”もたまらない。沖田の喀血もそうだけど、若い男が血を流す姿ってゾクッとするんですよ。
S記者:わかるわ~。フィギュアスケートの羽生結弦クンが氷上で血を流したときも心配しながらもドキドキしたっけ。羽生クンはまさに現代の志士。己の信念のために戦う姿にキュンとくる。高杉晋作も労咳だった。『龍馬伝』では血を吐いていましたね。
ペリー荻野:高杉は萌えの結晶ですよ。頭が良くて、行動力があって、剣も強い。三味線を弾いて唄っちゃうところは、今でいう“バンドマン”。モテの要素がもりだくさん!
S記者:土方も俳句を詠んでましたし、趣味人だと萌えポイント上がりますよね。最近は、ゲームやアニメをきっかけに幕末好きになる女子が増えていて、『薄桜鬼(はくおうき)』って乙女ゲームがものすごい人気なんです。
ペリー荻野:舞台にもなって話題ですよね。
S記者:主人公の女の子が男装して、新選組の中で生き、隊士と恋に落ちて行くんですが、これがかなり萌える!!
ペリー荻野:やっぱり血を流してるの?
S記者:もちろん(笑い)。総合プロデューサーの藤澤経清さんによると、信念のために戦いながらも主人公を守ってくれる“男の背中”が描かれている。そこが人気の秘密なんですって。
ペリー荻野:最近、俺についてこい男子がいないから新鮮なのかも。
※女性セブン2015年1月22日号