国際情報

中国富豪 駐車違反の切符に激高し交番に1800万円投げつけた

 常軌を逸した事件、というしかない。中国の情勢に詳しい拓殖大学教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 中国富裕層の金満ぶりも、ついにここまで来たか! そんなため息が漏れそうなニュースが注目を浴びたのは、1月9日のことだ。場所は中国安徽省の省都・合肥市内にある大きな交差点だった。

 そこに建つ交番に勤務する交通警察官のもとに1人の若い男性がBMWを乗り付けてやってきた。男は数時間前、市内の路上に違法駐車していたため違反切符を切られ罰金が課せられたことに腹を立てたという。

 報道によると、男が車から離れている間に警官が違反切符を貼り付けて去り、それを見た男がわざわざ文句を言うために交番を訪れたというのだ。

 当日、周囲に居合わせた目撃者によると、男は「警察は金が欲しいだけだろう」といった暴言を繰り返し、「そこまで熱心に取り締まらなくても良いじゃないか」といった趣旨の発言もあったという。

 だが警官も、「違反は違反」として男の抗議を一切受け付けなかった。すると男は、一旦車に引き返すとビニール袋をもって現れ、それを交番に向けて投げつけ、そのまま車を発進させてどこかに行ってしまった。

 投げつけられたビニール袋は計2つ。警官が中身を確かめたところ、ビニール袋のなかには札束が詰まっていた。そしてお札を数えて見ると、何と100万元(約1800万円)を超える金額だったのである。

 100万元といえば、BMWがもう一台買えてしまう金額で、激した感情のまま投げつけるにしてはあまりに大きな金額だ。

 結局、投げつけた人物はすぐに警察によって特定され、金も本人の下に戻ったというのだが、この男、街では有名な違法駐車の常習犯だったというオチもついた。

 それにしてもこの男、切符を切られたことが腹立たしかったのか。それとも罰金が嫌だったのか。いずれにせよ100万元の価値があるとは思われない。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン