加山雄三、77歳。デビュー55周年を迎える今なお、新境地を開く永遠の若大将。その情熱と若さの源泉はどこにあるのか。加山が語った。
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人生って思った通りになるんですよ。ダメだと思っていたら、ダメにしかならない。だからネガティブなことを思っては絶対にダメで。アリストテレスの「運命は性格なり」っていう言葉があるけど、本当だと思います。
「年だから」とか「今からじゃあ遅い」なんて言う人もいるけど、そんな考えは捨てるしかない。毎日が新しいスタートですよ。
僕は50歳になったときに、かみさんと「お互いに自分のことは自分でやろう」と約束したんです。だから飯も作るし、皿洗いもする。家のどこに何があるのかも全部分かってます。
健康については、52歳でタバコをやめて、その後は1本も吸ってない。酒も還暦を過ぎてピタリとやめました。あとは、朝晩の水浴びを40年近く毎日続けてます。お風呂で温まった後に冷水を浴びるとすごく体にいいらしいんですよ。そうやって、どんな小さいことでも何かを続けていくっていうことが重要だと思うんです。僕は、高校のとき皆勤賞だったんです。僕だけだったと思うな、そんなことが大切だという気がしますね。
正月は娘の住むアメリカにかみさんと行って、孫と一緒に過ごす。そんなこともやっぱり楽しいんだよな。
僕はね、本当に今が一番幸せだなぁと思うんですよ。
※週刊ポスト2015年1月16・23日号