思春期の女の子と父親の関係は、往々にして難しいもの。父親が大人の態度をとれば、下手にこじれることもないのだろうが、なかには大人になれない父親も…。広島県に住む美容師の女性・Mさん(40才)が、大人げない夫(42才)のエピソードをぶちまける。
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パパっ子だった娘が中学生になったら、急にパパが大嫌いになったの。なに、思春期特有の一過性のもので、私にも覚えがあるわよ。
そのへんの女の子の気持ちを夫にはよく説明したけど、娘に近づいては、「うぜーんだよ」とすごまれたり、無視されたり。そのうち夫も観念して、自分から娘に話しかけることもしなくなった。
でも、やっぱり寂しかったみたい。娘と進路の話をしていたら、横から「進学ならパパにも相談してもらわないとな」と、口を出してきたの。
でも、その後が悪いのよ。「金出すの、おれだし」って、余計なひと言を! すかさず娘は、「はぁ~? 親が子供の学費出すの、当たり前だし」と応戦。
「何だ、そのいいぐさはっ! 今まで誰に飯食わせてもらってきたと思ってるんだっ。ああ、もう、小遣いなんかやらない! 大学の入学金だって払わないし、成人式の着物も買わない。結婚するときだって、孫が生まれたって、お前にはびた一文、金は出さないから、そのつもりでいろ」
鬼の形相で「金出さない」って、そればっかり。
翌日、娘に「あいつと別れて、他の人と再婚してよ」と言われ、とっさに「考えてみる」と答えちゃった。
※女性セブン2015年1月29日号