安藤優子(56)が、15年間メインキャスターを務めた『スーパーニュース』(月~金、夕方4時50分~。フジテレビ系)を離れ、4月から午後の2時間ワイドショー番組を担当することになった。同時間帯では、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の一人勝ち状態。
フジは過去に『知りたがり!』と『アゲるテレビ』で対抗するも惨敗。打倒・ミヤネ屋に向け、白羽の矢が立ったのが安藤だったのだ。今回の“異動”は安藤にとってキャスター人生の大きな分岐点であり、「その先」の身の振り方にもかかわってくる。それはズバリ「政治ジャーナリストとしての本格復帰」だ。フジの報道系社員がいう。
「彼女が今でも熱望しているのは、硬派な政治ジャーナリストとして第一線で活躍し続けること。湾岸戦争時代、日本人ジャーナリストとして数少ない現場取材を行なったことを今でも誇りに思っているし、2005年にはライス米国務長官の単独インタビューも英語でこなした。とにかく現場主義で、今でも大物相手のインタビューや、大事件の時には“我こそは”と率先して出て行く。
もし新番組で『ミヤネ屋』に勝ったという勲章を得れば『ニュースJAPAN』などで硬派ニュースに華々しく復帰する可能性も見えてくる」
政界とのパイプも維持している。
「フジ・ホールディングスの日枝久会長との関係も良好で、日枝さんと親しい安倍首相など政権中枢とのパイプも太く、時間があれば事務所などに通っていると聞く。今となっては不調に終わった安倍政権の日朝交渉ですが、進展次第では彼女が安倍首相に同行して訪朝し、北朝鮮の最高幹部にインタビューするプランも実現の可能性があった。今後も第一線で活躍を続けていれば、大仕事が舞い込んでくる期待はあるでしょう」(同前)
7年前には母校・上智大学で政治学の修士号を取得した。その後は博士課程を単位取得満期退学して、現在は博士論文を執筆中という。さらに週に3回はジムに出向き、体力を維持するためのトレーニングも続けている。
※週刊ポスト2015年1月30日号