年末ジャンボ宝くじの結果はいかがだったでしょうか? 抽せんからわずか2週間、女性セブン宝くじ担当の記者Kは、静岡県浜松市で年末ジャンボの当せん売り場を発見。3等100万円が2本、1等の組違い賞、さらにジャンボミニの3等70万円を3本出したその売り場に、早速取材を敢行しました。
住宅街の一角で靴店としての歴史を刻み始めてから45年。『オグラヤ』は、御年85才の小倉千枝さんが“幸運の女神”として親しまれ、全国から宝くじファンが押し寄せる人気売り場だ。
小倉さんが靴を売り始めたのは1970年、41才のとき。知り合いの靴問屋から「店を開かないか?」と声をかけられたのがきっかけだった。開店当初は順調に売り上げを伸ばしたものの、月日が経つと、客足が少しずつ減り始めた。
「店を出してから5年ほど過ぎたとき、お隣のたばこ店が店をたたむって言い出しましてね。それで今度は“靴と一緒にたばこも売らんか?”って。店も改装して、靴とたばこを一緒に売るようになると、またお客さんが来てくれるようになってねえ。すると“お客さんもよく来てくれているので、宝くじを売りませんか?”って誘ってもらったですねえ」
1980年に宝くじの販売を始め、同売り場は靴とたばこと宝くじが買える一風変わったお店へと姿を変えた。
すると2年後、サマージャンボで1等4000万円が当せん。もともと靴店だった同売り場から1等当せんが出たことに周辺住民は仰天し、一躍話題の売り場となった。しかし、人気の秘密は高額当せんの実績だけではなかった。
「当時から店の片隅に板を置いて、その上に宝くじの束を番号がわかるように並べて販売していたですよ。そのほうが、お客さんは運を買ったっちゅう楽しみがあるでしょう。小倉さんとこじゃあ番号を選んで買えるよって、評判になったわけですよ」
1988年の年末ジャンボで1等9000万円、1990年のドリームジャンボで1等・前後賞合わせて1億円を出した後も、高額当せんを連発した。そこには「布袋さまのパワー」もあるという。
「1991年に北京に旅行に行った旦那が、手乗りの小さな布袋さまの木像を買ってきてくれたんです。縁起がいいからって売り場に置くようにしたら、直後のドリームジャンボで1等1億円が出ましてねえ。布袋さまが運を持ってきてくれたんですねえ」
1994年に、知り合いからひとまわり大きい布袋さまの像を2代目として購入すると、同年のサマージャンボで1等1億2000万円、年末ジャンボでも1等・前後賞合わせて1億3000万円が当せん。
1997年からは、さらにその後を継いだ3代目の布袋さまを飾り始めたが、またしても同年のサマージャンボで2等1000万円が当せんした。その後も2005年のドリームジャンボで1等・前後賞合わせて3億円など、これまでに“億超え”の当せんは計12本を数える。
※女性セブン2015年1月29日号