1月第1週(14年12月29日~15年1月4日)、フジテレビはゴールデンタイム、プライムタイムの週間平均視聴率で、調査開始以来初めてテレビ東京に敗北。新年は「視聴率最下位」のスタートとなった。
そんなフジが「切り札」として期待するのが、同局の「報道の顔」である安藤優子キャスター(56)の「昼のワイドショー転身」である。15年間メインキャスターを務めた夕方の『スーパーニュース』(月~金・夕方4時50分~)を離れ、4月から午後の2時間番組を担当することになった。
フジ不振の要因は数あれど、特に問題視されていたのが平日午後の低調だった。
長らくこの時間帯は、宮根誠司(51)が司会を務める日本テレビ系の『情報ライブ ミヤネ屋』(月~金・昼1時55分~)の一人勝ち状態。フジは元NHKの住吉美紀(41)を擁して『知りたがり!』(2012年4月~2013年3月)元日テレの西尾由佳理(37)の『アゲるテレビ』(2013年4~9月)という2つの新番組で対抗してきたが、全く歯が立たなかった。
現在はドラマ再放送でしのいでいるが、再放送でも数字が取れるテレ朝の『科捜研の女』や『相棒』といったキラーコンテンツもなく、不振の影響はその後の夕方枠にも波及していた。そこで安藤に白羽の矢が立った。フジ幹部社員の鼻息は荒い。
「安藤さんはウチの報道を長年支えてきた大看板。彼女がワイドショーをやるというのは意外性もあるし、何より局の“本気度”が示せる。今度こそ打倒『ミヤネ屋』だ」
ベテラン社員を取材すると、異口同音に安藤への期待を口にした。「切り札」というのも大げさではなさそうだ。
※週刊ポスト2015年1月30日号