銀座のクラブでホステスのアルバイト経験があることを理由に「清廉性がない」と日本テレビのアナウンス職の採用内定を取り消されていた東洋英和女学院大4年・笹崎里菜さん(22)が日テレを訴えた民事訴訟で和解が成立。今年4月にアナウンサーとして日テレに入社することが正式に決定した。
「局としてはある程度の度量も見せられたし、注目度の高い女子アナも確保できた。そう考えれば悪いことばかりではない」(日テレ社員)との声もある中、笹崎さんが新人アナとしては異例の「大売り出し」をされるのではないかという見方もある。日テレ社員がいう。
「通常の新人らしく情報番組やニュースの現場レポートで経験を積ませても、世間からは“冷遇しているのでは”と批判が出かねない。そのためあえて早い段階で笹崎にレギュラー番組を持たせるのではないか。
かつては他局に比べて下積み期間が長かった日テレの女子アナですが、最近は岩本乃蒼アナ(23)が1年目から『ZIP!』のお天気キャスターを担当するなど、若手の大抜擢が目立つ。
笹崎が局の看板番組のMCになれば、話題性も視聴率も期待できる。視聴率不振の『NEWS ZERO』あたりに起用される可能性もある」
が、そうなれば他の女子アナからのやっかみは大きくなるだろう。
「あの葉山エレーヌアナ(32)だって、離婚騒動以来いまだレギュラー番組ゼロですからね。先輩アナたちは心穏やかではいられない。どちらにせよ針のムシロでしょう」(前出・日テレ社員)
採用問題はひとまず解決したものの、日テレの「公正さ」「清廉さ」が量られるのはこれからのようだ。
※週刊ポスト2015年1月30日号