以前、『人は見た目が9割』なんて本が大ヒットしたが、サラリーマンの世界では見た目が問題で、まさかのトラブルに発展することもあるという。神奈川県在住の主婦・峯内葉子さん(仮名・46才)は次のように嘆く。
「飲料メーカーに勤める夫がお得意様に営業に行ったとき、爪がものすごく伸びて汚れがたまっていたことを相手会社のお偉いさんが嫌がり、クレームが入ったそうなんです。なんでも商談中に無意識に爪をいじり、契約書の上に汚れカスがぽろぽろと落ちていたんだとか。夫はすぐに営業職から外されて、総務課の閑職に飛ばされました。そのせいで残業時間が減って収入ダウン。幼稚園児じゃないんだから、爪の手入れくらいしておいてほしかったです」
『男の「外見」コーチング』(PHP文庫)の著者で、これまで2000人以上の男性にアドバイスをしてきた国際イメージコンサルタントの三好凛佳さんが言う。
「いくらファッションに気を使っていても、身だしなみを整えなければ意味がありません。とくに男性は、女性のようにお化粧やヘアスタイルの選択肢が多いわけではないので、細かな身だしなみがその人の印象につながりやすいのです」
繊維メーカーのセーレンが行った「スカルプケアに関する調査」(2014年、20~50代男女560名対象)では、「清潔感は上司として重要な要素だと思う」と答えた人が95.9%にのぼった。最低の上司第1位は「頭髪や身だしなみに清潔感が無い」で40.7%。仕事のうえでも清潔感は重要なポイントなのだ。
※女性セブン2015年1月29日号