日本には1万近くの駅があり、それらの駅名は地域の歴史・地理・文化に根ざしてつけられている。旅行や出張で初めての地を訪れた際、駅名が掲げられた看板を見て「これ、なんて読むんだろう?」と首を傾げた人は少なくないだろう。近畿・中国地方からピックアップした難読&珍読駅名の中から、あなたはいくつ読める?
(1)「河堀口」大阪府大阪市)
(2)「養父」(兵庫県養父市)
(3)「邑久」(岡山県瀬戸内市)
(4)「美談」(島根県出雲市)
(5)「厚保」(山口県美祢市)
答えは下に。
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(1)「河堀口=こぼれぐち」
奈良時代に和気清麻呂によって築かれた堀である「河堀(こぼり)」がルーツ。掘り始めた地の意。
(2)「養父=やぶ」
「ようふ」と誤読されやすい。竹などが密生している地を意味する藪に、別の字を当てたとされる。
(3)「邑久=おく」
大伯国造(おおくのくにのみやつこ)の支配地だったことに由来。郊外の竹久夢二の生家は観光名所。
(4)「美談=みだみ」
駅近くに「御田を見る神」を祀ることから名付けられた美談神社があることが由来。
(5)「厚保=あつ」
山に挟まれた崖地に由来する地名と考えられ、「崩崖(あず)」が転じたものとみられる。
※週刊ポスト2015年1月30日号