作家・西加奈子さん(37才)の『サラバ!』(小学館刊)が、第152回直木賞を受賞した。同作は、イラン生まれの主人公・歩が、30年にわたって家族に翻弄され続ける半生を綴った長編小説。西さんもイラン生まれで、その後、エジプトと大阪で育ち、大学卒業後は大阪で情報雑誌のライターのバイトをしていたという。
そんな西さんだが、先月『文學界』(文藝春秋刊)で処女小説を発表したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹(34才)と大の仲良しなのだ。
「又吉さんが西さんの大ファンで、いろんな雑誌で彼女の作品を絶賛してきたんです。“西さんの笑いのセンスは天才的。小説をそのままお笑いの舞台にできる”とまで話していましたからね。又吉さんの熱烈オファーで、文芸誌で対談することになり、意気投合したのだそうです」(出版関係者)
又吉に西さんの直木賞受賞について聞くと、こんなコメントを寄せてくれた。
「西加奈子さんの『サラバ!』が直木賞を受賞されましたこと、本当に嬉しく思います。この小説を読み進めていくなかで、感情を抑えきれない瞬間が何度もありました。この物語そのものに不思議な力が宿っているようです。
西さんの作品を読み続けることができるだけで、ぼくの人生は幸福だと思わせてくれる、そんな作家です」
※女性セブン2015年2月5日号