誰もが憧れる玉の輿生活だが、いいことばかりではないという。人生お金がすべてではないとしみじみ思わされるエピソードを紹介しよう。
結婚を後悔しない日はないというのは今年で結婚18年目を迎える鈴木妙子さん(仮名・44才)。6才年上の夫はレストランをいくつも経営する実業家で、結婚当時は友人たちから「玉の輿でうらやましい」と祝福された。
「夫が経営するレストランで働いていたときに見初められました。交際しているときから友人に『お金持ちの彼でいいな~』と言われていて“絶対モノにしよう”と燃えていたので200万円の指輪とともにプロポーズされた時は、勝ち組の仲間入りだ!と思いました。
でも幸せだったのは結婚して3年目まで。お金持ちはケチといいますが、夫もドケチで『もったいない』が口癖。家族でハワイに行ったときも、夫は『外に出るとお金を使う』とホテルに引きこもってしまう。窮屈な生活に我慢の限界がきていたなか、レストランの経営が傾き始めてケチに拍車がかかり2000円以上の買い物をするときは電話で夫の許可を得なければならなくなったんです」
とうとう8年前に会社は不況で倒産。妙子さん夫婦は数千万円の借金を背負うことになった。
「夫は『働けばカネは稼げる』とムキになって休日も仕事に出かけて家に帰らず、家庭は母子家庭同然になってしまったんです」
そんな生活が続くこと約6年。結局、妙子さん一家は自己破産の道を選んだ。
「今はお金が全くありません。平日スーパーでパートをして、休みの日は家にいると気分が塞ぐので、ショッピングセンターや公園を目的もなく歩いています。友人たちには恥ずかしくて連絡をとることもできません。ストレスで老け込んで髪もほとんど白髪になってしまい、ホームレスに間違われたこともあるくらいです。若い頃は美人といわれていたのに、今の生活がミジメでときどき死にたくなります」
※女性セブン2015年2月5日号