韓国料理店やK-POPアイドルショップが軒を連ねる東京・新大久保。韓流ブームで大きな賑わいをみせた数年前に比べ、ブームが下火となった印象は拭えないが、それでも足を運ぶ客は絶えない。こうした状況で、各店舗が様々な工夫をこらして生き残りを模索している。
たとえば、20種類以上のキムチを取り扱っているというキムチ専門店では、他店にはない種類のキムチを多く扱っている。店主が語る。
「長芋のキムチや生姜のキムチ、それから梅干しキムチが人気。ほかにも、おすすめのものだとトマトキムチや山クラゲキムチなども取り揃えています。化学調味料は使っていないし、砂糖も使っていない。本格的な韓国の味だから、ぜひお土産に買っていって欲しい」
人気商品だという「梅干しキムチ」は、たしかに他ではなかなかお目にかかれない珍しい一品だ。実際に韓国にもこのようなキムチが親しまれているのか店主に伺うと、以下の様な答えが返ってきた。
「答えづらいけれど、梅干しキムチは韓国にはありません(笑い)。これは日本人に合わせて作っているから。でも美味しいからぜひ食べてみてください」(同前)
生き残りをかけた商戦が激化している新大久保。韓国料理を扱う店舗では、日本人の舌に合わせた商品開発で他店との差別化に奔走しているようだ。