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天皇陛下お手ずから行う「お田植えとお稲刈り」 その数200株

 かつて国家的行事だった宮中祭祀は、戦後、「天皇家の私的行事」とされ、国民に知られることはほぼなくなった。しかし、森深い皇居の奥では、神聖かつ神秘的な祭祀が昔と変わらぬまま連綿と続いている。正月といえば、新年の一般参賀くらいしか思い浮かばないかもしれないが、天皇陛下は元旦から休まれることはない。祭祀を通じて神々への感謝と国家国民の安寧を祈る天皇陛下の祈りは深い。

 天皇陛下がお手ずから行なう「お田植えとお稲刈り」は昭和天皇が始められたもので、昭和2年から続く。今上陛下は田植え(5月)と稲刈り(9~10月)だけでなく、4月の種撒きからされている。

 さらに、昭和天皇が前年の種籾から育てた苗2種類を自ら5株ずつ植えられていたのに対し、今上陛下は改良品種も毎年5株ずつ加えるようになった。現在、その数は200株に達する。収穫の時、稲は6株を残し刈り取られ、残した6株は根付きのまま掘り起こして伊勢神宮の神嘗祭に奉納される。

※SAPIO2015年2月号

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