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広岡達朗氏 「巨人がV逸ならば阿部一塁コンバートが原因」

 1月13日、巨人の原辰徳監督は国際武道大学で恒例の特別講義を行なった。

「昨年は“こんなはずではない、まだできるはず”という考えの中でオーダーを変えた。理想の打順はジグザグ打線。9番まで揃えられれば、相手も投手交代が嫌になる」

 と持論を展開。昨年106通りにも上った「猫の目打線」は今年も続くようである。

 今年の巨人には話題が少ない。ドラ1の岡本和真は控えめな性格のためかあまり記事にならず、FA補強も地味だった。昨年は松井秀喜氏の参加で2月キャンプが盛り上がったが、今年は不参加が決定。

 最大の目玉といえば阿部慎之助の一塁コンバートで、公式サイトの選手紹介では、すでに内野手の欄に阿部が並んでいる。それに反対を唱える大物ОBがいる。

「今年、巨人が優勝を逃がすとすれば、阿部の一塁コンバートが原因になるでしょうね」

 と言い切るのは、辛口評論で鳴る広岡達朗氏である。

「阿部は若ければいいけれども、もういい年なんだから、捕手に命を懸けてほしい。それがダメなら引退ですよ。

 コンバートにより、捕手が新人の小林誠二だけでは心許ないからと、阿部より年上(38歳)の相川亮二をヤクルトから獲ってきたのが無駄。ヤクルトでの正捕手争いに敗れたような選手を今の巨人が信用して使うとは思わない。井端弘和(39歳)を昨年使いましたか? 使ってないでしょう。

 それに阿部が一塁へ回ることで、そこで生かされる選手が死んでしまう。あおりを受けて横浜に移籍したロペスは、甘い球を見逃さない好打者でした。中畑(清監督)は今頃小躍りしていますよ。阿部は強打の捕手だからこそ怖かったんですから」

※週刊ポスト2015年2月6日号

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