松坂大輔が日本球界に復帰する。復帰先のソフトバンクからは、4年間16億円の破格条件だ。古巣・西武出身の選手もおり、活躍が期待されているが、松坂の加入によるチーム内の「マウンティング(序列)」はどうなるのか。
「松坂ほどの実績ある大物選手の加入は、もちろんチームに大きな影響を与えるでしょう。ただ他の選手たちに認められるかどうかは、キャンプやオープン戦での出来に懸かっている。選手は新参者を春のうちに見極めますからね。
危惧しているのは、大物選手にありがちな“特別扱い”を受けること。例えば松坂は制球力に問題があるが、四球を連発しているのに二軍に落とされるようなこともないとなれば、他の選手の反発を招いてすぐに浮いてしまう。開幕からいい結果を残せれば、すぐにチームに溶け込み、ともすれば投手陣の支柱になることもできると思います」(西武時代の松坂をよく知る山崎裕之氏)
松坂獲得にあたって、王貞治会長は、「(チームの)10人中8人は反対だったが、僕はやってくれると思っている」と太鼓判を押していたが、その期待に応えられるか。
※週刊ポスト2015年2月6日号