「今、視聴率の獲れる女優は杏と綾瀬はるかですね。米倉涼子は『ドクターX』(テレビ朝日系)なら鉄板ですが、ほかのドラマでは好不調の波がある。それに比べて、2人はどんな役を演じても、数字を獲ってくれます」(民放ドラマ関係者)
1月開始の連続ドラマ初回視聴率は、杏主演の『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系、月曜21時~)が14.8%でトップに立った。フジテレビ関係者は「杏様々です」と嬉しそうに話す。
「杏の場合、ドラマの宣伝目的で出演する番組の視聴率も軒並み高い。たとえば、1月5日『SMAP×SMAP』13.7%、7日『ホンマでっか!?TV』12.9%、8日『VS嵐』13.3%、19日『ネプリーグ』14.5%と、いずれも普段よりも数字が良かった。
11日と12日には、杏が出演したスペシャルドラマ『オリエント急行殺人事件』を2夜連続で放送。第1夜16.1%、第2夜15.9%とやはり結果を残しました。最近、スペシャルドラマでこれだけの視聴率を出すのは、なかなか難しいんですよ。
特に、第1夜は、『行列のできる法律相談所』『おしゃれイズム』『有吉反省会』と日本テレビがいつも2ケタを獲る強力な裏番組が控えていた。その牙城を『オリエント~』が崩し、『行列~』は13.5%、『おしゃれ~』『有吉~』は1ケタと、いつもと比べ、かなり低い数字に終わった。
杏の活躍のおかげで、フジテレビは、1月5日から11日の週間視聴率で、プライム帯で首位、ゴールデン帯と全日帯で2位になれた。年末年始の週では、ゴールデン帯とプライム帯で、開局初の最下位に落ち込んだ直後だっただけに、この週の首位と2位は本当に大きかったです」
NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の主演以降、杏は完全にトップ女優の地位を確立した。芸能関係者が話す。
「『ごちそうさん』終了後、間を置かずに『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)に主演したことが大きかった。移り変わりの激しい芸能界では、売れるときに売っておかないと、すぐ忘れ去られてしまいますからね。事務所が見事に畳み掛けました。
女優は、お笑い芸人などと違い、ドラマに主演しても週に1本だけ。番宣で出る時期も限られているから、『見飽きた』という声はそうそう出てこない。良い流れのときに継続して、出演することが大事。杏の場合は、その後『24時間テレビ』のメインパーソナリティにもなったし、東出昌大との熱愛・結婚など話題には事欠かなかった。
つまり、『ごちそうさん』以降、話題がまったく途切れていないんです。芸能人にとって、これは重要なこと。プライベートも味方につけ、トップ女優になったといえるでしょう」