有村架純や小雪が取り入れていることで話題になった「肌断食」。食事を一時的に絶つ断食のように、クレンジングや洗顔料、化粧水、乳液、ファンデーション…の全てを一時的に中断し、肌を休めるというが、いったいどうやって始めれば良いのか?
初心者や超乾燥肌の人は、1日でできるプチ断食から始めてみるのがよい。なんとか続けられそうならば週末を利用して行う。
村上皮フ科クリニックの村上早織院長がこう説明する。
「土日だけでも2日間はお化粧せず、洗顔は朝、晩の2回、ぬるま湯で行う。洗った直後は乾燥が気になるかたもいるかもしれませんが、自分で皮脂を出すように脳が働くので、健康な皮脂が分泌されるようになります。自分の皮脂はいちばんの美肌成分ですから、そういうサイクルができてくれば肌も変わってきます。
顔は体の中でいちばん皮脂腺が多いのに洗顔後はカピカピに乾燥しているかたが多いですよね。それは化粧品の使いすぎの証拠です。どうしても乾燥が気になるなら保湿剤を1つ使ってあげる。ワセリンや、愛用中の化粧水や乳液など何か1つ、気になるところに使ってあげるといいです。数を増やさないことがポイント。化粧水で潤うなら化粧水だけ。化粧水で足りないなら化粧水+乳液ではなく、乳液だけ使ってみる。重ね付けは界面活性剤を重ねることになるので何か1つだけを使いましょう」
40代以上のかたで、「週末ずっと、スッピンで過ごすのは難しい」という人には、こんな手もある。
「石けんで落ちるファンデーションなら使っても大丈夫。例えばミネラルファンデーション。吸着力がいいので下地クリームがいらない。そこで下地クリームという界面活性剤が減らせる。石けんで落ちるのでクレンジングという界面活性剤も減らせる。ファンデーションを変えるだけで落とし方が変わるので、肌断食に近い状態で肌が蘇ると思います」(前出・村上院長)
また同時に食生活を整えることで肌力はさらにアップする。
「肌にいいのはとにかくビタミンA。緑黄色野菜や海苔です。日本の海苔にはたくさん入ってます。そこから摂取するのもいいでしょう。また糖質の過剰摂取はNG。糖質は皮膚を黄色くくすませ、透明感をなくしてしまうんです。一度くすむとほとんど元には戻らないといわれているので、若いうちから気をつけましょう」(前出・村上院長)
※女性セブン2015年2月12日号