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白鵬が相撲協会の人種差別匂わせる発言 単なる舌禍で済まず

 白鵬の「審判批判」がなかなか収まらない。事件は優勝力士が行なう「一夜明け会見」で起きた。前日、初場所を全勝優勝した横綱・白鵬は自身の取組を振り返り、「疑惑の相撲が一つある」として、13日目の稀勢の里との取り直しになった一番について、
 
「子供の目でもわかるような相撲。もっと緊張感をもってやってもらいたい」
 
 と、審判部を公然と批判したわけだが、続けて協会内の人種差別を匂わせる言い方をしたことで、単なる舌禍で済まなくなった。
 
「本当に肌の色は関係ないんだよね。土俵に上がって、髷を結っていることが日本の魂なんですよ。みんな同じ人間です」
 
 白鵬は「モンゴル人である自分は日本人に差別されている」という思いを強くしているといわれる。
 
 確かに近頃は観客が、白鵬の対戦相手や、白鵬と優勝争いをしている力士を露骨に応援する場面が多々見られる。一昨年の九州場所では白鵬が稀勢の里に負けた際にファンが万歳三唱したし、この初場所でも遠藤との取組時には遠藤コールが巻き起こった。「肌の色」発言は、白鵬にとっては長年のわだかまりを吐露したということなのだろう。

※週刊ポスト2015年2月13日号

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