歳を重ねたら、だんだん気になってくる小ジワ、大ジワ、たるんだ頬やフェイスライン…。加齢のせいだと思いきや、必ずしもそうではないとか。
「シワやたるみがある人は、目に見える対処法に気を取られがち。皮膚表面でなく、もっと根元について考える必要があります」
そう語るのは、『シワ図鑑』(講談社)などの著者で、鍼灸マッサージ師の土門奏さん。
「私たちは、目を開けるにしても、食べるために口を動かすにしても、顔の筋肉をたくさん使っています。シワやたるみに悩んでいる人は、この筋肉の使い方に偏りが多いんです」(土門さん)
手足の筋肉を使いすぎると、筋肉痛になり、姿勢が悪いと肩こりや腰痛を引き起こす。一方、筋肉を使わないでいると、筋肉がやせ細り、たるみをつくってしまう。それと同じことが顔でも起こっている、と土門さんは解説する。
「顔の筋肉を偏って使うと、使いすぎ筋肉のこわばりがシワを生み、使わない筋肉は衰えてたるみを引き起こします。この状態が続けば、どんな対処法も一時しのぎの効果しか見込めません。筋肉の使い方の偏りという老けグセを直すことこそが、シワ&たるみ対策の、本当の近道です」
※女性セブン2015年2月12日号