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SNSを使ったマウンティング 「察しの精神」で静かなる火花

 ドラマ『ファーストクラス』(フジテレビ系)でも話題を呼んだ「マウンティング」(※どちらの立場が上かを競い合うこと)。同ドラマでは、リアルな現場での競争が見られたが、昨今のSNSの普及を受け、私たちは「24時間マウンティング状態」となっているようだ。

 食べたものを報告すれば、どれだけ自分がイケてる店で食べているかのポイントになり、一緒にいる友達の顔面偏差値でさえ、他者の評価をされ、マウンティングの材料となる。しかし、自分の優位性を露骨には見せず、妙な配慮をするのも「SNSマウンティング」の特徴だ。

 保険会社に勤務するAさん(25歳・女性)は、次のように話す。

「最近では、リア充系の女友だちは『彼氏とのデート』とは書かないで、誰かに撮ってもらった風のソロ写真を載せるなど、それとなく恋人の存在を匂わせることが多い印象です。また『ミシュラン1つ星の店です』、とか『食べログ4.3のお店なんだって』と数値で高級店であることを匂わせてマウントを取ろうとする子も多いですね」(Aさん)

 また弁護士のBさん(28歳・男性)は、次のように語る。

「高級店に行ったアピールだと思われたくないけれど、『でも結構良い店に行ってるんだぜ~』、っていうのは主張したいというのが男友達にありがちなパターン。食べ物の写真を撮って載せるのは女子だけじゃないですよ。

 あえて店の名前は書かないけれど、Facebookの『チェックイン』の機能を使ってどこの場所のなんという店か分かるようにする人も多いです。あとは『食べログ』のリンクを貼ってる人だと、超高ポイント店で予算も高かったりする。そうすると『あいつやっぱり稼いでるな』みたいな印象は受けますよね」(Bさん)

 SNSにおけるマウンティングの方法はさまざまだが、自慢したいのにあからさまな自慢はせず「察してください」といった控えめな手法により、日々静かなる火花が散っているようである。

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