近ごろ、プロレス好きな女子「プ女子」が増加しているという。直木賞作家の西加奈子さんもそんなプロレス好きな女性のひとり。直木賞受賞の会見で西さんは、新日本プロレスの棚橋弘至選手(38才)の名前を出している。
そんな棚橋に話を聞いた。西さんが会見で名前を出したことについて、「グッときた。報われたなって思いました」と、感慨深げ。クールな外見とは違い、彼は実際は熱い男なのだ。
「入門テストは2回落ちたんです。1回目は全てのメニューをこなしたのに、新弟子はとらないという理由で。納得いかないから、地方巡業で来てたレフェリーに、もう1回受けさせてくださいと直談判しました」
その後、入門したのだが、待っていたのは寮での生活。一人前となってデビューするまで外出禁止だ。
「渋谷に行きたいから早くデビューしたいってずっと思ってました(笑い)」と20代の頃の思い出話で場を和ませてくれた。だが、そのサービス精神もプロレスで生きていくと決めているからこそ。
「プロレスは自己プロデュース。コスチューム、キャラ、入場曲などみんな自分で考えてます。ぼくだったら、この引き締まった筋肉が特徴。いろんな個性があるからこそ自分が気になる選手が見つかる。きっかけは何でもいい。読者のみなさん、生でプロレスを見てみてください」
【プロフィール】
棚橋弘至:たなはし・ひろし/1976年11月13日生まれ/岐阜県生まれ/181cm/103kg/立命館大学法学部卒/新日本プロレス所属/1999年3月入門/得意技:ハイフライフロー/既婚
撮影■中山雅文
※女性セブン2015年2月19日号