プロレスにハマる女性“プ女子”が増えている。直木賞を受賞した作家・西加奈子さんもそのひとり。今回は、西さんも名前を挙げるプロレスラーの真壁刀義(42才)にクローズアップ。
“スイーツ真壁”として、情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)などテレビの食レポで大活躍する真壁。だが、リング上では、180度違う、ラフファイトをいとわないヒールレスラー“暴走キングコング”として血なまぐさい闘いを見せる。
「テレビとは違った豹変ぶりを見てもらいたい」と力強く語るが、ここまで上りつめるのには紆余曲折があった。
「海外で武者修行して、日本に戻ってきてこれからって時にアキレス腱を切ってしまって。あっ、終わったなって」(真壁・以下「」内同)
それでも、プロレスを諦めずにこれたのは友人たちのおかげだった。
「入院中のある日、友達が2人お見舞いに来てくれて。友人同士は初対面だったんだけど、おれという人間を通して仲よく話してるんですよ。しかも2人に後光が差してきて(笑い)。それを見たら、自分のためっていうより仲間のために頑張らなくちゃなって意識が変わったんです」
ここから真壁の本当の意味での格闘技人生が始まった。
「リングでの闘いはもちろん、スイーツ真壁としてメディアに出るのもプロレスの繁栄を願ってのこと。身を粉にしてるんです。その人間の覚悟、生き様をぜひ生で見てほしいですね」
【プロフィール】
真壁刀義:まかべ・とうぎ/1972年9月29日生まれ/神奈川県生まれ/181cm/110kg/帝京大学経済学部卒/新日本プロレス所属/1996年2月入門/得意技:キングコングニードロップ/独身(好みは伊藤綾子)
撮影■中山雅文
※女性セブン2015年2月19日号