身に脂肪を蓄えがちな冬。今回は、ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、ダイエットについて話します。
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皆さま、ごきげんよう! 毎日寒くて、朝起きるのがつらい季節ですね。
自然の摂理として、人間の体は気温が低いと体脂肪を蓄えようと頑張ります。そのうえ、年末年始の暴飲暴食が加わって、バスルームの鏡に映ったご自分のバディーに茫然自失、といった女性が日本中に…。
私の知人の女性もそのひとり。毎年、節分の前後になると、「ダイエットするわ!」と宣言します。
今年も「そろそろかしら」と思っていた矢先に、彼女がつつっと私の隣にやってきて、「植松さん、私、今年こそやせようと思うの」と、まるで重大な秘密を打ち明けるかのような口ぶり。
あまりに予想通りの出来事に、噴き出してしまいそうになるのを必死でこらえ、「そう? でもあまり無理しないでね」と笑顔で答えておきました。
それにしても不思議なのは、彼女は毎年ダイエット宣言しているにもかかわらず、どう見ても“肥大化の一途”なのです。
そもそも、人は年齢を重ねるごとに基礎代謝が落ちていくもの。つまり、現状の食生活を維持すること=太ること、なんです。皆さまはこの事実をもう少し深刻に受け止めたほうがいいと思いますよ。
何ひとつ新しい試みをしないで現状のままでいること=衰退という現実を。
太る原因は、とてもシンプル。消費するカロリーよりも、摂取するカロリーが多いから。これだけです。要するに食べなければやせるわけですが、これがむずかしい。
※女性セブン2015年2月19日