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コラーゲン ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂るのがベスト

 体や肌の不調が気になる更年期。テレビの通販番組で連呼されて、ついつい気になってしまうのが「コラーゲン」だ。

 細胞と細胞を繋ぐ働きをするコラーゲンは体全体の30%を占める。骨の軟骨、血管の内側、目、髪などにも含まれるが、最も多い皮膚の真皮には70%近く含まれており、肌の弾力性と関係が深い。ところが、加齢や紫外線のダメージにより減少し、体内での再生能力も衰えてしまう。

『Rサイエンスクリニック広尾』院長の日比野佐和子さんは言う。

「しわやたるみなどの改善に、直接顔にコラーゲン(仔牛由来)を注入する方法は、体内のコラーゲンと結びついて仕上がりの違和感がありませんし、特に目の周りは自然な美しさが出ます。ただし、即効性がある半面、トラブルも起こりやすい。アレルギーの既往歴がない人でも、約3%の人にアレルギー反応を確認しています。

 また、皮内テストが必須になるので、診察後すぐに注入することはできません。コラーゲンを腕に注入し4週間の経過観察を原則2回。1回目に反応がなかったとしても遅延反応が起こりうる可能性があるためです」

 日比野さん曰く、患者の希望する肌の仕上がりにもよるが、注入する場合は、アレルギーがなく低価格帯のヒアルロン酸がおすすめとのこと。

「10~20gのコラーゲンペプチド飲料をのんだら、アミノ酸レベルまで分解されることなくコラーゲンペプチドとして血中に残っていたという研究結果が出ています。つまり、血中に残り、皮膚や組織に到達することから、美容効果も期待できると考えられているのです。特に初めてのかたには、肌注入よりも飲料やサプリメント(動物性「豚・鶏由来」と海洋性「魚」の2種)、食事による摂取がおすすめ。

 ただし、胃腸などに不調がある場合は食物から摂取しても吸収されないので、低分子コラーゲンの飲料やサプリで摂った方が効率的です。商品を選ぶ際はより低分子のものを成分表示でチェックしましょう」(前出・日比野さん)

 食事(角煮、鶏の手羽先、煮魚の煮こごりなど)でも摂れるが、難しい。たとえば、揚げ物や高脂肪食と共に摂ると善玉ホルモンのアディポネクチンの働きが弱まり、コラーゲンやヒアルロン酸を低下させることが判明している。また、コラーゲンの糖化(弾力性がなくなる=老化)に繋がる糖分の摂りすぎもNG。コラーゲンを増やすビタミンCやたんぱく質と一緒に摂るのがベスト。飲料やサプリも同様だ。

※女性セブン2015年2月19日号

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