連日、スポーツニュースではプロ野球キャンプの様子が報じられているが、やはり日本球界に復帰したソフトバンク松坂大輔への注目度が高い。その松坂フィーバーで思い出すのは、かつてハンカチフィーバーで沖縄を湧かせた日本ハムの斎藤佑樹。今や3年目を迎えた二刀流の天才・大谷翔平の影でかすんでしまったが、今季は復活を期して黙々と練習に励んでいる。
2012年に右肩を故障、翌シーズンを棒に振り、昨季も2勝止まり。しかし、後がない5年目となった今年は初日から飛ばして、開幕投手候補に名乗りを上げた。だが評論家陣の評価は厳しい。
「栗山英樹監督は“行ける”なんていっていたが、正直3日目は隣で投げていた中村勝のほうが迫力があった。投手陣は現状のままで十分充実しているから、変に斎藤を組み込まないほうがいい」(日本ハムOB)
日本ハムの主力が実力を発揮するには、監督の妙な「斎藤贔屓」が出ないことが条件なのかもしれない。
※週刊ポスト2015年2月20日号