胸を大きくする「豊胸手術」は、女性誌などでもしばしば広告を見かけるが、その“お尻バージョン”である豊尻(ほうこう)手術が、一般女性の間に浸透してきた。整形を受けた20代のOLが話す。
「お尻の高さがキュッと上がった状態で大きくなるので、腰の位置が高くなり、脚が長く見えるんです。“脚、綺麗になったね”っていわれることも多くなりました。体全体のバランスを整えるなら、絶対に豊胸より豊尻のほうがいい」
お尻の整形を優先すべき理由は他にもあるという。
「胸はパッドを入れたり、補整ブラジャーを使えばいくらでも大きさや形がごまかせる。だけどお尻はそうはいきません。整形後はミニやスリットの入った服を着るのが楽しくなりました」(同前)
補整下着の機能向上だけでなく、バストサイズそのものもアップしている。ある下着メーカーの調査による日本人女性のブラカップの推移がそれを示している。
1980年はAカップの女性が59%、Bカップが25%、Cカップが12%となっていた。しかし2008年にはAカップが23%、Bカップが34%、Cカップが22%、Dカップが12%。Aカップの割合が大幅に減り、Cカップの女性がほぼ倍増している。
“貧乳”の悩みが解消され、美を追求する女性たちがプロポーションの向上や別のセックスアピール獲得のために「豊尻」に目を向け始めたといえるのかもしれない。
※週刊ポスト2015年2月20日号