放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の情報網で最新芸能ニュースを深掘りしていく連載「芸能耳年増」。今回は、離婚騒動の張本人・フリーアナウンサーの徳光正行を斬る!
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「決して悪い方には感じない…」
『女性セブン』既報どおり、1月初旬に「離婚していた」徳光正行の印象を尋ねられた『サンデージャポン』(TBS系)での壇蜜のコメントだ。
「独占スクープ 元嫁が大逆襲 親バカ徳光さん『アンタが息子を駄目にした』」という見出しで『女性セブン』がフリーアナウンサー、徳光和夫さんの次男、正行と、東京MXテレビ出身のフリーアナ、田野辺実鈴の離婚を報じた3日後、「渦中の正行さんが生激白」というナレーションと共に『サンジャポ』からのオファーに、曰く「二つ返事で」出て来たのが、その徳光正行だった。
サンジャポファミリーの西川史子は「ダメ二世タレントの代表」と言い、テリー伊藤は「破天荒だね」、ゲストに出ていた“元・破天荒芸人”平成ノブシコブシの吉村崇は「なかなかのろくでなし」と評したが、みんな心の中では冒頭の壇蜜と同じく、「この人は決して悪い人ではない」と思っているように見えた。
何を隠そう、私もそうだ。正行さんが『5時に夢中!』(東京MX)で司会をしていた頃、共通の知人を通じて、食事をしたことがある。『5時~』は彼が司会をしていたときから、マツコ・デラックスはじめ、クセのある論客がコメンテーターをつとめていたが、そんな彼らを見事に仕切り、一目置かれていたのが徳光正行だった。
つまり、猛獣遣いとして、彼は後任の柴田光太郎(故・田宮二郎さんの長男)や逸見太郎(故・逸見政孝さんの長男)、さらには現在司会をつとめるふかわりょうよりも評価が高かったのである。
「従兄弟のミッツ・マングローブよりマツコのほうが仲良し」とかつて言っていた正行さんは、他にも華やかな交遊録を誇っていた。お坊ちゃま育ちだからこそ、のんびりしていて、無邪気で、でも決して失礼なことは言わない正行さん。というワケで、私をはじめとする年配女性のウケがすこぶる良く、加えて彼が熟女ズキを自認していたので、食事の席には華やかなオバサンがよく集まっていたように思う。
でも、若い頃は同年代の女性にかなりモテていたし、女遊びも激しかったと本人から聞いたこともある。フリーの男子アナとしてもっとも成功した一人、徳光和夫さんの息子というブランドと、バブル時代が合致して、父の七光とはいえ、羽振りのいい正行さんは確かにモテていたと思われる。
プロレスラーを目指していた過去や、3浪して日芸(日本大学芸術学部)に入り、そこでまた2留するなど、確かに西川史子が言うとおり「ダメな二世タレントの代表」だが、憎めない人柄であることは間違いナシ。
それが仕事ではマイナスに働いてしまったのか、『5時~』を降板してまで勝ち取った『レディス4』(テレビ東京)の司会は短命に終わり、その後また東京MXに拾われて(?)『ザ・ゴールデンアワー』のMCをつとめるも、それも終了してしまった。
検索すると、現在のレギュラーは『徳光・まち子の艶歌一番星』(テレビ愛知)1本が出て来るが、不定期なのか、同局の番組表で、そのタイトルは見つけられなかった。
演歌つながりということなのか、先日行われたAKB48の岩佐美咲のイベントの司会は徳光正行だったと某誌の編集者から聞いたが、もしかしたら、父の徳光和夫氏が選抜総選挙の司会をしている“コネ”なのかもしれない。それぐらい彼の仕事は少ないのである。
曰く、その日暮らしだったそうだが、「二人で過ごしてるのが、ホントに楽しかったんですよ」と結婚生活を振り返った正行さん…。できれば離婚は避けたかったのだろう。
結局、プロレスラーになる夢を捨てきれず、マスクを多数集めたり、西口プロレスのリングに立つこともあるという徳光正行は、この先も、ありのままで生きていくのだろう。ひとつ屋根の下で一緒に住む自信はないが、時々会ってワイワイ食事をする人としては最高な人だと私はいまでも思っている。
ちなみに、王理恵さんの3度目の結婚時、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)でご丁寧にコメントをした本田昌毅医師(お蕎麦の食べ方がマズくて離縁された人)や、モラハラ疑惑の高橋ジョージさん、そして徳光正行さんと、私が知る限り、みんなすごく“いい人”なのだが…。世の中、本当にうまくいかない。