安倍晋三・首相が「吉田松陰先生の妹さんが主人公です!」とPRしまくった『花燃ゆ』だが、視聴率は低空飛行を続けている。初回視聴率16.7%(関東地区)は、大河ドラマ史上ワースト3位の低さ。第5話(2月1日放送)は、12.8%と最低視聴率を更新してしまった。
しかし、一部の「歴女」と呼ばれる女性歴史ファンからは「たまらないキャスティング」(都内在住の20代OL)との声も聞こえる。長州藩の誇る「維新の英雄」を当代きってのイケメン俳優たちが演じているからだ。
井上真央演じるヒロイン・杉文の兄で、維新志士の理論的指導者であった吉田松陰は伊勢谷友介が演じる。松下村塾に学び、後に「維新の三傑」と称された桂小五郎(木戸孝允)として東山紀之の登場も予定されている。
若手のホープも勢揃いだ。松下村塾の塾生で、奇兵隊を率いた高杉晋作は高良健吾、ヒロイン・文の最初の夫となる久坂玄瑞は女優の杏と結婚したばかりの東出昌大。「これほど目の保養になる豪華な大河はなかなかない」(同前)と絶賛するのも頷ける。
※週刊ポスト2015年2月20日号