風水は、健康にも深い関係があるという。風水建築デザイナーのユミリーこと直居由美里さんが、北の方位が乱れると家族の体調が崩れ、病気がちになる理由について解説してくれた。
* * *
風水で健康運をつかさどるのは北の方位です。家相では家の中心から見て北に欠けがあると、家族が体調を崩しやすくなります。特に婦人科系、腎臓、膀胱など下半身の疾病を招きがちです。北がしっかりと壁でふさがっているのは吉相。北の冷気を防ぐことから、家族の運気を守ります。
北は夫婦和合の方位でもあるので、北が乱れていると夫婦関係がうまくいかず、不倫や家出につながるケースもあります。
木火土金水の五行では、北の方位は水を象徴します。トイレや浴室など水回りの掃除を怠っていると健康運にも大きなマイナスです。五行の水は、季節では冬。寒さの厳しい時期こそ、水回りをこまめに掃除するべきです。
冷えは万病のもとですから、ゆっくりと入浴して体の芯から温めたいもの。体についた厄を落とすためにも、シャワーで済ませず浴槽にしっかりつかりましょう。溜め湯には邪気がこもるので、家族の入浴が終わったら流すこと。災害に備えて水を溜めておきたいのなら、入浴前のきれいな水を入れておきましょう。
入浴後、足元の水気もしっかり取るために、吸水性の高い自然素材のバスマットを置きましょう。水が発する陰の気は、下から上へと上ります。まず足元をしっかり乾かすことで、運気の基礎固めができます。
北に浴室やトイレがあると凶とされていたのは、北と水行の意味が重なり、冷たさや暗さが過度になってしまうからです。
しかし現代では、暖房や換気設備によってカバーできます。入浴時間の前に脱衣所を暖房で暖めておけば、寒い思いをしなくて済みますし、急激な温度変化による体へのダメージも和らげることができます。
※女性セブン2015年2月26日号