「笑いを取らずに赤ちゃんを取ります」──昨年5月、そう言って妊活休業に入った森三中の大島美幸(35才)に、ようやく“おめでた”のニュースが飛び込んできた。2月15日、休業前、レギュラーを務めていた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の放送内で、大島が現在妊娠6か月であることが発表された。
休業から妊娠発表まで284日──この間、大島の道のりは、つらく険しいものだった。
「2002年に鈴木おさむさん(42才)と結婚して以降、すでに2回の流産を経験していますからね…。大島さんは、極寒の中で下着姿になったり、バンジージャンプをしたりと、“体を張る”仕事が多くて、そういう日常が妊娠を遠ざけてるんじゃないかって、悩んだ末に妊活休業という道を選んだわけです。
でも、休業直後に子宮筋腫の手術を受けたりと、その後も簡単にはいかなくて…。大好きな焼き肉をやめて食生活を改善したり、排卵日を計算して『タイミング法』を試みたり、いろいろやったんですが、なかなか妊娠できなかったんです」(大島の知人)
最終的に、夫から採取した精子を排卵日に合わせて子宮に注入する「人工授精」でようやく妊娠したのだという。不妊治療を専門とする『はらメディカルクリニック』の原利夫院長はこう語る。
「35才での人工授精となると、妊娠できる可能性は40%前後、無事に出産できる可能性に至っては28%前後と、非常に難しいんです。年齢とともに起きる“卵子の老化”の問題に加え、子宮筋腫の手術によって流産の危険も高くなっているなかで、安定期の妊娠6か月を迎えたのは、非常に幸運なことです」
この幸運を呼んだのは、夫である鈴木の努力も大きかった。彼は妻の妊娠発表を受けてブログを更新し、こんな話を明かしたのだった。
《僕の精子を検査した時に、精子の運動率があまりよくなくて、それもあって早めの人工授精をすすめられました。妊娠出来なかったり流産したりするのは、男性にも理由があることが分かりました。 自分の精子の状態を知って、食事や生活面で変えたことや意識したことが沢山あります》
前出の原院長がこう続ける。
「精子の数が少ない精子欠乏症や、精子が動かないという精子無力症など、不妊の原因の40%は、男性にあるんです。鈴木さんのように、男性側が治療に取り組むというのは非常に大切です。旦那さんが一緒に闘うという姿勢を見せることで夫婦の絆が深まり、奥さんのストレスもなくなって、実際に妊娠率は上がるんです」
待望の第一子は、すでに胎動を感じるほどすくすくと育っているという。出産予定日は6月だ。
※女性セブン2015年3月5日号