芸能

読売テレビ清水アナ 乳がん死の妻「どうしても子供産みたい」

長男を残し亡くなった清水アナの愛妻

「ちょうど1週間前、妻は、“まだまだ私はいい妻でいたい。まだまだ私はいいママでいたい”と、そう話していました。でも、“胸を張って、立派に、いい妻だった、いいママになった”と言ってあげたいなと思っております」

 2月14日、11日に乳がんのためこの世を去った読売テレビの清水健アナウンサー(38才)の妻・奈緒さん(享年29)の葬儀が、大阪市内の斎場でしめやかに営まれた。

 昨年10月に生まれたばかりの長男を抱いた清水アナは、瞳を涙で潤ませ、時折言葉を詰まらせながらそう話した。

 読売テレビの『かんさい情報ネットten.』でメインキャスターを務める清水アナ。同番組でスタイリストをしていた奈緒さんと結婚したのは2013年6月のこと。そして、昨年春には、奈緒さんのお腹に新しい命が宿るが、幸せな日はあまりに短かかった。時同じくして、ふたりを絶望の淵に追いやる事実が発覚する。

「5月のはじめに、奈緒ちゃんに乳がんが見つかったんです。しかも、かなり進行していて、転移もあって…。“すぐに治療をしなければ、最悪の事態も”という話でした」(ふたりの知人)

「がんの治療をせずに子供を産むか、子供を諦めて母体をとるか」──奈緒さんと清水アナは医師から究極の選択を迫られた。

「奈緒さんは“どうしても子供を産みたい”と強く願い出ました。治療に専念しても、結局がんが治らず、奈緒さんもこの世を去ってしまう可能性も充分考えられたわけですから。もしかしたら、奈緒さんはどこかで自分の命が長くないことをわかっていて、余命を捨ててでもわが子を生かしたいと考えていたんじゃないでしょうか」(テレビ局関係者)

 なんとか母子ともに助かる道はないかと、清水アナと奈緒さんはいくつもの病院を回った。しかしほとんどの医師は、治療を優先するよう勧めた。

「でも、ふたりに子供を諦めるという選択肢はなかった。そんな時に、がん治療をしながら子供を産む、という方法をとれる病院にたどり着いたそうです」(前出・テレビ局関係者)

 大阪にあるその病院は、子宮がんや乳がんなど女性特有の病気の検診を積極的に行っているとともに、女性医師だけの外来の時間を設けるといった取り組みもしている。そこで奈緒さんと子供の“ふたつの命”を救うための挑戦が始まった。

 がんの進行は抑えられているのか。お腹の子供は元気か。そんな悩ましい日々の果てに、昨年10月、奈緒さんは無事長男を出産した。

 その後、奈緒さんは治療に専念するも、再び容体が悪化。2月11日、天国に旅立ってしまった。

※女性セブン2015年3月5日号

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン