昨年、CSで阪神に屈辱の4連敗を喫し、セ・リーグ優勝チームであるにもかかわらず、日本シリーズ進出を逃した巨人。そんな巨人のキャンプに巨人OBかつ「400勝男」こと金田正一氏がやってきた。指揮官・原辰徳監督に金田氏が昨年との変化を聞いた。
金田:監督の決意が伝わっているのか、今年のキャンプの雰囲気は例年と違うように感じるな。高橋由伸がコーチ兼任になったのも変化の1つだ。高橋にはどんな役割をさせるつもりなんだ?
原:まずは戦力として期待しています。
金田:ほう、頭数に入っとるのか。
原:もちろんです。秋季キャンプで本人ともしっかり話し合いました。由伸には「2人の由伸がいると思ってくれ。1人でコーチと選手を両方やるのではなくて、コーチの由伸、選手の由伸がいると思って要所要所で使い分けてくれ」と伝えた。彼も納得していると思いますが、兼任になったことで、かえってこれまで背負っていた重荷が取れたように思いますね。だからすごく元気なんですよ。
金田:選手ならレギュラーで使うのか?
原:正直、僕にはあまりその気はなかったんですが、本人は狙ってやってくれている。(レギュラー獲得も)十分にあり得ると思いますね。昨年の夏頃には、由伸しか打てなかった時期があったくらいですから。
※週刊ポスト2015年2月27日号