人目を気にせず、リラックスできる個室サービス。しかし、その「人目がない」状況はスタッフも同じ。男性スタッフの中には卑劣な犯行に及ぶ者もいる。身を守るために必要なことは――。
都内在住の片岡弓子さん(仮名・45才)は昨年夏、街頭で男性占い師に家族や夫婦関係について占ってもらった。
「あまり占いは信じていないんです。でも、その頃は思春期を迎えた中学2年の長男の子育てを巡って、夫とけんかばかりして家庭崩壊寸前でした。誰かにすがりたかったんです」(弓子さん)
占い師の言うことはすべて当たったという。しばらくして、占い師はこう言った。
「特別に私のオフィスで占ってあげます」
その頃には占い師を信じ切っていた弓子さん。ふたつ返事でついていってしまった。
「連れていかれたのはワンルームマンションでした。最初の5分くらいはお説教されたのですが、しだいにセックスの話題になりました。『実はセックスレスなんです』と打ち明けると、占い師は『その原因はきみにある。治してあげるから、服を脱ぎなさい』と言ってきたんです。その時は暗示にかかったみたいに、言われるがままになっていました」(弓子さん)
弓子さんが上着とブラウスを脱ぐと、占い師は「私の両手からきみの胸に気を送る」と言って、彼女の胸を触り始めた。
「ブラジャーのホックに手をかけられて外されそうになったところで、ようやくわれに返ったんです。これは占いでもなんでもなくただの性犯罪とわかったんです。
でも、勇気を出して言えたのは、『もう、いいです』のひと言だけでした」(弓子さん)。
占い師はわいせつ行為をやめたものの「私の治療で不感症が治ったら10万円払ってもおかしくないんだよ」と言って1万円を請求してきた。
「払わなかったら何されるかわからないから、急いで服を着て、1万円札を置いてオフィスを出ました。悔しさと自分に対する情けなさでいっぱいになりました」(弓子さん)
※女性セブン2015年3月5日号