ライフ

「ED治療薬が欲しい」と父親同伴で病院に来る高校生が増加中

「けっこう多いんですよ、お父さん付き添いで来院される高校生が。何の病気ですか? と尋ねると“バイアグラがほしくて”と告白するんですよ」

 そう教えてくれたのは都内で泌尿器科クリニックを経営するS先生。実はこの手のクリニックには定期的にバイアグラを求めにくる高校生が少なくないという。

「そもそも泌尿器系の患者さんは、大きな病院では相談しにくいということでクリニックに来る傾向があります。とは言え、高校生がお父さんと一緒に来院して、バイアグラがほしいなんて言い出すことはほとんどなかった。ここ2~3年で増えてきている」(S先生)

 高校生と言えば、黙っていてもアソコが元気なお年頃だろう。一体、何のためにバイアグラを求めにやってくるのか?

「彼女と付き合ったばかりで、初交渉のときに緊張してダメになるのではないか、恥をかくのではないか……多くの理由が“不安”ですね。バイアグラを飲んで保険をかけておきたいという算段なのでしょうが、あまりに弱気すぎますよね」(S先生)

 草食化著しいと叫ばれる男子たち。付き合ってもなお、草食傾向は変わらない!?

「バイアグラは10代の使用が禁止されているわけではないので処方することはできます。ですが、私は『適度に運動してきちんとした生活を心がけてください。緊張するのはみんな一緒。自信を持って彼女と付き合ってください』とメンタル的な助言をして彼らを帰すようにしています。バイアグラはEDの人が使用するものですから、普通にできる10代にはご遠慮させていただいております」(S先生)

 話をすると彼らも納得して帰るという。『健全な精神は健全な肉体に宿る』とはよく言ったものだが、不安に怯えていれば10代と言えども元気がなくなるのだろうか。この時ばかりは、泌尿器科医とは言え、メンタルトレーナーばりの助言をしなければならないという。

「お父さんとも話をするのですが、そちらのほうが違和感を覚えますよ。息子さんの不安を共有できる懐の深いお父さんだと思うのですが、「息子との話し合いでは不安を解決できんかった、それでバイアグラを……」という発想は少し心配になってしまいますね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト