「飛田新地」と聞いてピンとくる女子大生など、過去には滅多にいなかったはずだ。ところが今や、「1週間で100万円稼げる」効率のいいバイト先として有名になっているという。
飛田新地は大阪・西成区にあるかつての遊郭の名残をとどめる街だ。半径200mほどの一画に100軒ほどの“料亭”が軒を連ね、その軒先では、胸の谷間や脚を強調した服やナース服、チャイナドレスなど衣装も華やかな若い女性たちが男性を誘う。
“料亭”のネオンの下で客を待つ女子大生たちの金銭感覚と性意識とは──。ある店舗経営者が語る。
「応募者には、まずメールで顔写真、全身写真、3サイズなどを送ってもらいます。その後、大阪で面接を行ないます。一般の人は驚くかもしれませんが、応募は殺到しています。ハッキリいって今は買い手市場。書類審査で半分ぐらいは落とします。
その後、500人ほど面接しても受かるのは70~80人だから採用率は2割に満たない。そのうち実際に働いて思い通りに稼いでいるのは5人ぐらい。いくら若い女子大生でも、お客様に奉仕できないと務まりませんから。ルックスも良くて仕事もできる子は応募者の1%くらいです」
つまり、料亭の前で笑顔を振りまく女性は、倍率100倍という狭き門を通った“エリート”なのだ。2月上旬に面接を受けた都内の女子大に通う美穂さん(21歳)は、同僚のレベルの高さに衝撃を受けたという。
「他にどんな子が働いているのか写真で見せてもらったのですが、全員がハイレベル。女優の佐々木希、綾瀬はるかにソックリな子もいた。私は六本木の高級キャバクラでも働いたことがありますが、女の子のレベルは飛田新地のほうが上だと断言できます」
※週刊ポスト2015年2月27日号