太るとわかっていても、ついつい食べ過ぎてしまうものだが、食べ合わせの工夫で、少しでも軽減できるという。その方法を専門家に教えてもらった。
どうしてもポテトチップスがやめられない場合には、スライスタイプや小袋を選び、少しでも油分を減らすべきだと、管理栄養士の浅尾貴子さんは語る。
「摂取した油を帳消しにはできないので、小袋にして、まず食べる量を減らすこと! 棒状などに形を整えられた成形タイプは、製造過程で食物繊維とビタミンが壊れているので、スライスタイプを。スライスでも、表面がギザギザタイプは表面積が増える分、油の吸収量が多くなるので、平らなものを選びましょう」(浅尾さん)
ダイエット中にとんカツ定食はNGと思いがちだが、食べ方次第で脂肪の吸収を和らげることが可能。それにはまず、キャベツを60g食べることだという。
「食事の前半に野菜を60g食べると、その後に食べる脂質の吸収が緩やかになります。まずは、キャベツを3、4口をよく噛んで食べてから、ゆっくりとんカツやご飯を食べましょう。よく噛むことで満腹感が得られ、ご飯の量が少なくなる効果も」(浅尾さん)
焼肉では、太りにくそうなタンを選ぶと良さそうだが、タンには脂肪がたっぷりだというのは、内科医で認定産業医の桐村里紗さん。
「実はタンは脂肪が多い部分。選ぶならハラミやカルビを。また、加熱肉は酵素が死んでしまうため、日本人には消化が難しい食べ物。腸内環境が悪化して体の老化 を招き、代謝が低下します。キムチをプラスすると、乳酸菌や酵素が消化を助けてくれます。キムチは、基礎代謝を高めるカプサイシンが豊富なうえ、肉の糖質 をエネルギーに変えるにんにくも入っています」(桐村さん)
食事は、肉や揚げ物がメインのコンビニ弁当が多いという人は、こんな点に注意を。
「コンビニ弁当は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養が不足しがち。結果、基礎代謝が低下して太りやすくなります。小魚、チーズ、納豆、ナッツ、海藻類などをプラスし、足りない栄養を補いましょう。また、先に野菜を食べると、余分な脂質や糖質の排泄を促せます。まずは野菜から食べ、次に肉や魚、ご飯の順番で食べましょう」(桐村さん)
※女性セブン2015年3月5日号