オープン戦が始まっていよいよ各球団も本気モード。評論家の金村義明氏がパ・リーグの順位予想を行なった。予想は以下の通り。
【1】オリックス【2】ソフトバンク【3】日本ハム【4】西武【5】ロッテ【6】楽天
金村氏がパ・リーグの優勝候補に推すのはオリックス。重視するのは、昨年のセーブ王・平野佳寿がFA宣言せずに残留を決め、「このチームで優勝したい」と漏らした心意気だ。
「この言葉がチームを一つにし、球団もこれに応えて本気で補強した。投手陣には広島で2桁勝ったバリントンが加入。金子千尋の残留も事実上の補強です。打撃面では小谷野栄一、ブランコが加入してかなり得点力がアップしています」
対抗馬には工藤公康新監督率いるソフトバンク(SB)を挙げた。だが、メジャー帰りの松坂大輔には厳しい。
「キャンプでの投球を見る限り全盛期にはほど遠い。加入による戦力の上積みは期待できないと思います」
さらに、“船頭多くして船山に登る”というチームの雰囲気を危惧している。
「一軍の投手コーチには佐藤義則、吉井理人がいて、工藤監督もアドバイスする。二軍、三軍も含めると監督・コーチは総勢26人。工藤監督が首脳陣をまとめるのは、かなり大変なのでは」
2強に食い込む力を持つのは日本ハム。
「中田翔や大谷翔平に代表されるように、12球団で一番若いチーム。勢いに乗れば可能性は十分あります。ただつまずけば修正がきかなくなる危うさもある」
※週刊ポスト2015年3月6日号