視聴率の低空飛行が続くNHK大河ドラマ『花燃ゆ』。そこで、視聴者が満足するよう「V字回復プラン」を提案したい。
考えられるのが、ヒロインの夫に「不倫相手」を登場させることである。当然、色仕掛けだけでは目の肥えた大河ファンは納得しないだろう。女性が主役の大河に何が足りないかといえば、「敵役」だ。
そこで「(主人公である)文の恋敵」を登場させてはどうか。直木賞作家で山口県在住の古川薫氏が解説する。
「長州藩の志士は長州を離れて京都で活動しますが、多くはそこで愛人を作っていた。文の最初の夫・久坂玄瑞にも井筒タツという京都芸者の妾がいて、タツとの間にできた子を久坂家の戸籍に入れた。文には悔しい出来事だったでしょう」
妾の登場をNHKが芳しくないと考えているのかどうかはわからないが、現状ではタツの登場予定はない。タツが登場すれば、女同士の意地を懸けたドロドロバトルという見どころが増えるはずだ。
もう少し悪ノリが許されるなら、タツ役として久坂役の東出昌大と結婚したばかりの杏が特別出演すれば話題性十分。ドラマ『ファーストクラス』でマウンティング女子を演じた沢尻エリカという手もある。脚本家・大島里美氏は沢尻主演の『1リットルの涙』の脚本を担当したことがあるだけに、決して不可能な配役ではない。
※週刊ポスト2015年3月6日号