現在、韓国の芸能界を震え上がらせているのが芸能ニュースサイト『ディスパッチ』だ。キム・ヨナとホッケー選手の熱愛(2014年3月)、少女時代テヨンとEXOベクヒョンの車チュー愛(2014年6月)、キム・ヒョンジュンの恋人暴行事件(2014年8月)など、スクープを連発している。
2011年に誕生したばかりのこの『ディスパッチ』というメディアの裏側について、韓国のあるスポーツ紙記者がこう語る。
「韓国には、『女性セブン』や『フライデー』のように“芸能人を張り込んで写真を撮る”という媒体が、これまではなかったんです。彼らには、韓国における芸能スクープメディアの“パイオニア”という矜恃が強く、取材も妥協を許しません。
ひとつのネタに3か月張り込むなんてことはザラだそうです。取材に動くかどうかのネタ判断もシビアで、ネット上の噂話などは一切信用せず、近しい関係者の証言が複数揃って、初めて張り込みがスタートするそうです。こうした仕組みは、日本の週刊誌を参考にしているといいます」
綿密な取材に加えて、決定的な写真付きで記事を出すとあって、『ディスパッチ』の報道を芸能事務所側が否定するというケースは、これまでに、ほとんどないそうだ。
2014年3月にキム・ヨナ(24才)と韓国のアイスホッケー選手の熱愛を報じた際、同サイトの女性記者が韓国のワイドショーに出演し、6か月も彼女を張り込んだことを明かしている。この時、女性記者が興味深い秘話を話していた。
●社員は編集デスク以外、全員女性。
●張り込みは最低でも3週間。その間に複数回のデートがキャッチできて初めて報じることができる。
●不倫ネタは扱わない。
今では、スキャンダルが出てこない芸能人のことを、韓国では「ディスパッチが諦めた芸能人」とまで呼ばれているそうだ。
※女性セブン2015年3月12日号