中国の観光客のマナーの悪さに関するニュースが目立っているが、今後は中国のナショナル・フラッグ・キャリアの中国国際航空(エアーチャイナ=国航)の女性キャビンアテンダント(CA)が韓国の仁川国際空港で買い物に夢中になるあまり、規定の勤務時間に遅刻し、乗客の搭乗時間ぎりぎりに搭乗口に現れるという失態が明らかになった。
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が乗客のツイートをもとに報じており、「乗客ばかりか、搭乗員も自分勝手」とエアーチャイナの対応に批判が集中している。
この旅客機は2月21日午後3時55分(韓国時間)仁川国際空港発、同6時25分(中国時間)中国重慶国際空港着のエアーチャイナ440便。
CAは通常、搭乗予定時間の1時間前に搭乗口で勤務態勢に入るが、この女性CAはデューティフリーの大きな買い物袋を3つもぶら下げて、搭乗時間1分前の午後3時24分に搭乗口に姿を現し、搭乗口内部に荷物を置いて、勤務に入った。
このCAの姿を同機の乗客が携帯電話で撮影し、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」に投稿。
その後、このツイートを読んだ読者から「最近は中国人乗客がタイエアーで、CAにカップラーメンをぶっかけて、CAを泣かしてしまう事件があったばかり。国際的に中国の悪名が広がっているが、今回はCAの不祥事。しかもナショナル・フラッグ・キャリアの国航のCA。まったく気が緩んでいる。中国人の名折れだ」などとの書き込みが寄せられた。
これに対して、エアーチャイナ側は「そのような不祥事はない」と否定したことから、ことは大きくなり、「携帯電話のカメラで撮影したのだから、時間も正確だ。国航側の責任逃れ」とか「問題のCAは共産党の大幹部の娘かも。しっかりと名前を公開せよ」などと書き込まれた。
さらに、中国共産党機関紙「人民日報」(電子版)もエアーチャイナを批判する記事を配信したことから、エアーチャイナ側も否定できなくなり、最終的に事実を認め、謝罪した。
同機は結果的に仁川空港からの出発時刻が10分遅れたほか、重慶空港への到着時刻も18分遅れたが、この遅延がCAの不祥事と関係あるかについて、同電は触れていない。