散らかしたら散らかしっぱなし。仕事、仕事で家庭や子育てを顧みない。プライドばかり高くて、すぐへそを曲げる…。とかく男は扱いにくいと、あきらめモードになっていませんか? 3組に1組の夫婦が離婚する時代、仕事を極めた賢妻たちが、自分の専門分野から編み出したマル秘夫操縦テクニックを、こっそり伝授します!
「私は今、ぶっちゃけ夫より熱烈に3才の娘にラブ」
そう話すのは産婦人科医で性科学者の宋美玄さん。
夫(42才)も医師で忙しいため、コミュニケーションはもっぱらメール。気分が乗れば、「愛してる」「好き」の文字も躍る。
「私が夫に求めるレベルは、低いと思います。求めるから得られなくて、揉めるわけでしょう。自分の中での最低限を下回ると、“協力してくれないと、余裕がなくなっちゃうな~”って柔らかめに警告。押してもダメなら引いて、ときどき押すとか、そのバランスは思考錯誤ね」(宋さん・以下「」内同)
宋さんは子育て中だが、出産後に性欲がなくなる女性は多く、一方で夫はというと以前のまま。
「そもそもセックスは生殖行為。子供を産み育てた夫婦に本来必要ないもの。女性は産後に、確かに性欲が減りますし、3、4人出産したらまったくなくなる時期だってあります。それによく、マスコミで“セックスは体にいい”“女性ホルモン分泌をうながしてきれいになる”などといっていますが、セックスにそんな効果があるという医学的根拠はありません。したければすればいい。でも、無理してする必要はないんです」
好きで結婚した相手でもエクスタシーを感じたことがなく、早く終わらせたいと思いながら感じているフリをしてコトが終わるのを待つ女性が多い。そんな女性が、セックスにモチベーションを保つのは難しいと実感しているという。
セックスに関して中年女性に多い悩みは、夫が機嫌を悪くせずにお誘いを断る方法だ。
「私は、“ドクターストップを使え!”とアドバイスします。本心でも、“あなたに触られたくない”なんて言われたら夫は傷つきますし、“妻の役割が果たせないなら離婚だ”と言い出しかねません。“本当はあなたとしたいのだけど”と、前置きをしたうえで、“でも今、私の体は更年期で激変している時期。不正出血があって医者からセックスを止められているの。ごめんね”などと伝えれば、夫も納得するでしょう」
逆に、ずっとご無沙汰な夫婦がセックスを再開するには、ふたりきりでの旅行や記念日の外食など、気分を変える演出が必要だと語る。
ほかにも“後ろからネクタイ締め”が効果的と宋さん。テレは投げ捨て、夫の背後から攻めてみてはいかがだろう。
※女性セブン2015年3 月12日号