次々とブレイクする芸人が登場するが、ネタだけの一発屋で消えてしまうケースも少なくない。生き残るには、バラエティー番組等でアドリブに対応できるトーク力が必要だと言われているが、本当にアドリブが上手い芸人は誰なのか?
そこで、数々の有名人を取材しているプロインタビュアーの吉田豪さんに、「アドリブが上手い芸人ベスト10」を選んでいただいた。
【吉田豪が選ぶアドリブが上手い芸人】
1位 明石家さんま
「さんまさんのトーク番組『さんまのまんま』にゲスト出演したとき、話の主導権を何度奪っても奪い返されてしまった。自分の得意な話に持っていって、笑いをとる。技術の高さを感じた」(吉田さん、以下同)
2位 東野幸治
「ゴシップやエロ系など『危ないネタ』を振られても、テレビで放送できる内容にして話せる。放送禁止スレスレのことをしているのに、危なっかしい感じがしない。話をまとめる能力がずば抜けて高い」
3位 今田耕司
「台本にないトークで場を盛り上げる。総合司会を務める生放送クイズ番組『オールスター感謝祭』(TBS系)でも、放送開始前によく解答者の笑いをとっているそう」
4位 加藤浩次(極楽とんぼ)
「バラエティー番組で共演したとき、ゲストがマニアックな趣味の人ばかりだった。そういう人が相手でも話の広げ方やイジり方が上手い」
5位 田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
「他人のマイナスな部分をフォローする能力が高い。未成年者との飲酒淫行事件で芸能界から追放された極楽とんぼ・山本圭一さん(47才)をツイッターで上手にいじって応援している」
6位 山里亮太(南海キャンディーズ)
「アイドルのイベントの司会で、この人の右に出る人はいない。きちんと進行しながら、状況に応じて豊富な知識をベースにアイドルにツッコんだり、持ち上げたりして盛り上がる場面をつくれる」
7位 有吉弘行
「消極的な共演者に『お前のそういうところがダメなんだ』と熱く説教したかと思えば、トーク技術がないのにガツガツ絡んで来る共演者を冷たくあしらう。その使い分けが巧み」
8位 品川祐(品川庄司)
「テレビ番組で、ダウンタウン松本さんの過去をいじろうとしたとき、スタッフに緊張感が走った。品川さんが『松本さんもぼくも恥ずかしい存在なんです』と笑いをとって、いじりやすい流れに変えてくれた」
9位 土田晃之
「土田さんがHKT48・指原莉乃さん(22才)と司会を務めたテレビ番組の収録直前、『週刊文春』に指原さんのスキャンダルが掲載された。その直後の収録で『オンエアで使わないけど、実際どうなの?』ってツッコんでいた」
10位 藤本敏史(FUJIWARA)
「『オールスター感謝祭』のスタッフが中心となってやった打ち上げで、ステージ上で誰かが挨拶するたびにガヤ(にぎやかし)でいじっていた。彼と絡んだことのない人が多かったのに、8割くらいウケていた」
※女性セブン2015年3月19日号