オープン戦たけなわでいよいよ開幕が近づいてきたプロ野球。ペナントレースの行方はどうなるのか。
国内移籍した外国人が多いのが今季の特徴。ロペス(巨人→横浜)やバリントン(広島→オリックス)、ブランコ(横浜→オリックス)、ミコライオ(広島→楽天)が注目される。
「新外国人では150キロ右腕の李大恩(ロッテ)や、韓国リーグの最多奪三振と最優秀防御率のバンデンハーク(ソフトバンク=SB)など。もちろん、メジャー帰りの黒田博樹(広島)と松坂大輔(SB)も期待されているし、中島裕之(オリックス)にもファンの視線が集まる。FA組ではヤクルトの成瀬(ロッテ)と大引啓次(日本ハム)、巨人の相川亮二(ヤクルト)の与える影響が注目されます」(担当記者)
パ・リーグのデータを見てみよう。『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス刊)など、野球データ関連の著作が多いライター・広尾晃氏が、グラウンド上のプレーを様々な視点から集計して数値化する指標「セイバーメトリクス」を算出。
それを基にすると、パ・リーグでは打撃で昨季に続いてSBが最高点をマークし、投手力ではオリックスが最高点をキープ。総合力ではオリックスとSBが抜けており、今季もこの2強の戦いになりそうだ。
「オリックスの大補強が目立ちますが、打線はSBの優位が揺るがず、投手力のオリックスとの一騎打ちになるでしょう。優勝争いに割り込んでくるチームを敢えて挙げるとすれば、総合力では落ちるものの、打撃力のある西武です」(広尾氏)
注目の二刀流・大谷翔平は投打両部門で伸びが見込まれるが、日本ハムはBクラスに甘んじている。
投手力ではミコライオが加入した楽天がSBの投手力に匹敵する評価となっているのがポイント。打線が頼りないものの、堅守で上位に食い込む可能性はある。
※週刊ポスト2015年3月20日号