新しいタイプの時代劇に意欲を見せる土橋章宏氏
映画デビュー作での快挙だった。写真の男性は『超高速!参勤交代』で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた土橋章宏氏(46)。2月27日の受賞式では、『永遠の0』が8部門で最優秀賞を獲得する“0旋風”に一矢報いたとあって、椅子を倒しての大きなガッツポーズも飛び出した。
「他の優秀作品は原作があり、私の作品だけオリジナル。この受賞は『オリジナルもっと頑張れ!』という投票者からの応援が大きかったと思います」
少し謙遜気味に語る土橋氏だが、その実力は以前から高く評価されていた。2011年には脚本家の登竜門である城戸賞に史上初の審査委員オール満点で入選。現在は小説家としても活躍している。
「これからも観る人、読む人が笑えて明るい気持ちになれる、ポップな新しいタイプの時代劇を描きたい」と語る土橋氏は、3月30日発売号より週刊ポストで連載を開始する。
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2015年3月20日号