20代最後の年をドラマ『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系、金曜23時15分~)でスタートさせた亀梨和也。「ジャニーズのセックスシンボルになるつもりで」臨んだセンセーショナルな“夜メロ”は、回を追うごとに恋愛はもちろん、人間の深みを描いて大きな話題に。撮影終盤を迎え、私たちの身も心もますますメロメロにするべく、撮影に打ち込む亀梨に密着。“やんちゃセクシー”な素顔に迫る。
2日後に控えたダンスシーンのために、2時間にも及ぶレッスンに汗を流していた亀梨。不可能を可能にする男だが、今回の役作りはハードルが高かった。バレエやジャズダンス、モダンダンスなどの既成のジャンルには属さない“コンテンポラリーダンス”という新しいダンスは生易しいものではなかった。だが短期間で仕上げられたのは亀梨だからこそ。
今回のドラマではダンスだけでなく“亀梨和也”を取っ払うことからの挑戦だった。
「今までのドラマは亀梨和也の延長線上としてとらえる人も多いから、それを意識的に利用してきたこともあった。だけど、今回は自分自身をリセットすることから始めようと思ったんだ。それはファンが望まない亀梨になるのかもしれないけど、あえてそれをやってみようと思ったんだ」(亀梨)
何気ない立ち姿、仕草や表情に監督からダメ出しをされた。何をするにも画になってしまっていると言われ、細かな部分まで芝居をすることに専念した。自分をゼロにすることの難しさを今回のドラマで初めて知った。
ドラマ『セカンド・ラブ』は危険な大人の恋、男と女のさらなる真実をどこまでも深く、切なく、抉るように描く物語。亀梨自身どんな人に惹かれるのかを聞いてみると、「違う感性、趣味を知りたいから誰にでも惹かれる要素はあるんだよね、自分以外の人には全員興味があるし、好きなんだ」と言いながらも「人は嫌い」だと言い切る。「人が好きだから人が嫌い。深くなりたいから臆病になってしまうのかも…」。
そして今回のグラビア撮影の最中、カメラマンが「いつもカッコイイよね」と言うと「アイドルなんてあと1年かな…」とつぶやいた。俳優としても、アイドルとしても進化したいという彼の決意のようにも聞こえた。
※女性セブン2015年3月26日号