3月7、8日に鈴鹿サーキットで開催された『モータースポーツファン感謝デー』で、ゴクミこと後藤久美子(40才)と元F1レーサーのジャン・アレジ(50才)夫妻の長男、ジュリアーノ・アレジ(15才)が、初走行を見せた。
父と同じくレーサーとしての一歩を踏み出した長男に対し、ゴクミは少々複雑な思いを抱えていたという。
2001年にF1からの引退を表明したアレジ。その後、「アメリカのレースで走ってほしい」など、さまざまなオファーが来たというが、ある事件が夫妻を悩ませた。
「親しくしていたイタリア出身のアレッサンドロ・ザナルディというレーサーが、レース中の事故で、両脚を切断するという悲劇に見舞われたんです。一時、いろいろ思うところはあったみたいですけど…、でも、アレジさんは、父親が自動車修理工場を営んでいたこともあって、DNAから車好きなんですよね。
それは、ジュリアーノくんにもしっかり受け継がれています。アレジさんの引退で、妻としてようやくほっとしていたのに、今度は息子。不安は尽きないと思いますが、それでも、子供の夢だから、全力で応援しているんですよ」(芸能関係者)
かつてゴクミは、ある雑誌のインタビューで、南仏・アビニョンの自宅で夫と子供たちと過ごす幸せな時間について話す中で、こんな胸中を明かしてもいた。
《子供を持つって、辛いことでもあるのよ。決して失いたくないものができる、ということなんだもの》
普段ゴクミは、そんな本音を漏らすことはほとんどない。でも、だからこそアレジは、妻の思いを誰よりも感じ取っているのだろう。鈴鹿では「ジュリアーノの先生」と自称したが、まるで「ステージパパのようだ」という証言もあるほど、息子と一緒の時間を過ごしている。
「おれはお前の運転手じゃない。これでも昔は有名なレーサーだったんだぞ」
自分の全盛期を知らない息子に、たまにそんな冗談を言うこともあるという。
※女性セブン2015年3月26日号