ファッションアドバイザーの植松晃士さんが、周囲のアラフィフ女性たちを対象に、「2015ザ・オバサン」と銘打って、「あなたがオバさんになったと実感するのは、どんなとき?」というアンケートを実施。今回はその第4弾の結果をご報告します。
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皆さま、ご機嫌よう! あたたかい日差しに春の訪れを感じる今日この頃です。先月、開催されたアカデミー賞の授賞式を、テレビでご覧になったかたも多いのではないでしょうか。
ハリウッドスターたちの素敵なドレス姿にため息をつきつつ、私が「やっぱり!」と膝を叩いて納得したトレンドが、「白」の着こなしです。ピュアホワイトのほか、アイスグレーやレモンイエロー、桜色のような薄いピンクなど、白に近いミルキーパステルが目を引きました。
ミルキーパステルは顔色を明るく見せるし、「真っ白」より優しい印象なので、日本の女性も顔うつりがいいはず。それに何より春を満喫できる色です。ぜひ、ニットなどで取り入れてみてください。さて、今週は植松独自調査による「2015ザ・オバさん。あなたがオバさんになったと実感するのは、どんなとき?」の総集編です。
■家を出た後、鍵や火の元が心配になってしまう
これは笑えません。私は、そのたび、「心配になるくらいなら大丈夫。少し神経質になっていたり、ほんのちょっと、老化しただけだから」と自分に言い聞かせています。
■必要になるかもと心配で、つい大荷物になってしまう
いますよね。1泊旅行なのに「夜逃げ?」みたいな大荷物のかた。そういう人に限って、距離感も鈍くなっているから、キャスター付きのバッグをガンガン人にぶつけて、気づかない。
■ときどき、何をするのも面倒に感じる
実は私も先日、スーパーで商品をたくさん選びすぎてしまったことをレジの直前で気づき、ニンジンを目の前のお豆腐の棚に、しらっと忍ばせそうになりました。
■独り言が多くなった
私の独身のお友達は、ふとした拍子に“ひとりツッコミ、ひとりボケ”をやってると話してくれました。
「えっ! 私、キッチンに何を取りに来たのかしら?」
「えーと、思い出せないってことは、きっとたいした用事じゃないのよ。そうよね~」
「そうそう。大丈夫、大丈夫」
これって、全部独り言ですよ。
「オバさんの生態」を、深く知るにつれ、女性ってなんてずうずうし…いえ、たくましく、微笑ましい生き物なのかしらと思えてきます。でもひとついえるのは、人生って、「老い」に対しては、誰しも「NO WAY」。つまり逃げ道がない、ってことなの。
松田聖子さんだって、コンサートでは「よいしょ」とかけ声をかけています。でも彼女の場合、それもまたかわいいんですよね。オバさん、万歳!
※女性セブン2015年3月26日号