テレビマンが最も気を遣う出演者のキャスティング。4月の大幅改編を前にアップデートされた極秘「共演NGリスト」が各局で出回っている。
テレビ局員たちが口を揃えて「この時期は胃が痛い」と漏らす理由は、視聴率が取れるキャストの確保に頭を悩ませているから、だけではない。
「芸能界には“この人とこの人は絶対に共演させられない”という公然の秘密がある。万が一間違ってキャスティングしてしまった場合クビが飛びかねない」(テレビ局関係者)
特に今年は彼らがピリピリする理由がある。3月3日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、さまぁ~ずの三村マサカズ(47)がヒロミ(50)と共演NGだったことを告白して話題を集めたからだ。「業界内の問題でしかなかった共演NGというものが、ヒロミ、三村の件で一般視聴者にも広く認知されるようになってしまった」(同前)ため、より神経質になっているのだという。
約15年前、名古屋での番組ロケで2人が共演した際に『リアクションが面白くない』『なんでお前が来たの?』などとヒロミにいわれたことに傷ついた三村はヒロミとの共演NGを決断したと明かした。
「昨年3月の『笑っていいとも!』最終回で和解したことを打ち明けましたが、2人はそれまで10年以上の間、共演NGでした」(芸能関係者)
その『いいとも!』最終回では、長年共演NGといわれた大物芸人が一堂に会し、ダウンタウンと爆笑問題、とんねるずが「不仲」をネタに会場を沸かせたが、芸人に限らず大物俳優・女優、グラビアアイドルにも共演NGは数多く存在する。
「今回は、フジがゴールデン帯番組の4割を入れ替えるのをはじめ、テレビ業界は改編の嵐。各局のドラマやバラエティ部門の幹部は共演NGリストをもとにタレントの事務所にお伺いを立てながら慎重に詰めている」(同前)
※週刊ポスト2015年3月27日号