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驚異の定時運行率を誇る新幹線 フランス基準ならほぼ100%

 北陸新幹線の開通に伴い、新幹線に脚光が集まっている。世界最高レベルの速度や、開業以来50年間死傷者ゼロなど、世界に誇る技術と安全性を誇る日本の新幹線は、「定時運行率」でも驚異的な数字を実現している。

 たとえば、JR東日本が運行する東北新幹線、上越新幹線などでは1列車あたりの平均遅延時間は毎年数十秒レベル、ダイヤが過密で遅れが出やすいとされる東海道新幹線でも54秒(2013年)だ。定時プラスマイナス1分以内の定時運行率は95%とされる。

 フランスのTGVの定時運行率は91%といわれているが、フランスではプラスマイナス13分以内を定時運行と見なしている。「フランスと同じ基準なら日本の新幹線の定時運行率はほぼ100%」(鉄道工学の第一人者で工学院大学特任教授の曽根悟氏)と、レベルは段違いだ。

「乗り心地」の快適さも群を抜く。フランスのTGV、ドイツのICEなどヨーロッパの高速鉄道、中国のリニア線などに数多く乗車してきた総合商社勤務の50代男性がいう。

「車両の細かい性能はわからないが、快適さは日本の新幹線が間違いなく一番です。何より振動が少ない。コップの水がこぼれるのを心配しなくていいのは新幹線だけです。外国の高速鉄道では揺れのために新聞や雑誌を読んでいると目が疲れる。騒音がなく、最も静謐な空間だと感じるのも新幹線です」

※週刊ポスト2015年3月27日号

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